非IT企業における Power Automate 活用方法
こんにちは。
捨てアカのつもりで作った Twitter の アカウントを使い続ける男です。
交通事故ゼロを実現する方法
まずは雑談から。
これは半世紀前の「テクノロジーで交通安全が実現された未来のイメージ図」です。
字が小さくて読みづらいんですが、
- 監視ロボットを50キロごとに配置
- ロボット頭部のカメラと電子頭脳で違反や過積載を監視
- 超音波でエンジンを弱め、ロボットがつまみ上げる
という、ロマンあふれ気味なお話(子供向けの書籍の内容なので)。
現在は、自動車にカメラやコンピュータが搭載され、ドライバーの法令順守や安全意識が高くなっており、かなり的外れな未来予想であったことがわかります。
これ、昔の人たちが現代人に比べて「愚か」だったという事ではないと思います。
昔の人も、私たち現代人も、同程度に「愚か」なのだと思います。
既存の枠組みで考えない
あらためて言うまでもなく、
「事故ゼロは警官の仕事」だから「警官代わりの巨大ロボットにカメラとAIを搭載」
という未来予測は間違っていて、
「事故ゼロはドライバーの望み」だから「自動車にカメラとAIを搭載」
というのが、現時点の正解です。
このように、新しい技術を扱う時は、
既存の枠組みで考えず、必要性や実現性まで遡って考える方が良いと思います。
そうでないと、時代に関係なく「愚か」な状態のように見えてしまいます。
既存の枠組みを、そのままデジタルで再現すべきではない
私、社内で市民開発によるデジタル化推進をしている立場なんですが、
既存の枠組みのままデジタル化しようとしている話を聞くことがたまにあります。
例えば、Power Automate + Teams で作成した承認のためのフローに対して
「添付したExcelファイルへの電子印(という印章を模した画像)を押印(貼り付け)する機能を追加したい」
といった内容です。
既存の枠組み「紙の書類への押印」をそのまま「Excelファイルへの電子印(という印章を模した画像)」としていたことは、将来、「愚か」だったと感じる日が必ず来ると予想しています。
必要性や実現性を考える
上記例の場合、Power Automate での実装方法を考える前に、必要性と実現性を検討して判断すべきたと思います。
たとえば、こんな感じです。
必要性:Power Automate に承認・否決のログが残ってエビデンスになるので、電子印の運用は不要ではないか。(百歩譲って必要だとしても、時間単価の高い上司が画像を貼り付け作業をするのではなく、承認後に申請者が貼り付ければよいのではないか)
実現性:Power Automate による Excel への画像貼り付けは、自部署内の市民開発者のスキルで実装可能か。 また、開発後に維持運用できる体制になっているか。
非IT企業における Power Automate 活用方法
上記のような必要性や実現性を考えるには、ある程度の知識が必要です。
とはいえ、デジタル人材の確保は非常に難しい状況。
そんな状況であってもデジタル化を進める必要はあり、現在の従業員を育成せざるをえないと考えます。
技術修得は「地道な鍛錬」です。
- まずは、持っているスキルを使ってできる業務改善を始める
- 余力創出によりデジタル人材育成を行う
- 修得したスキルで、さらに業務改善を行う
という好循環を回し、デジタルスキルを持つ人材を増やすしかないと思っています。
Power Automate は比較的習得が容易で、初めの一歩として有効な活用ができるはずです。
さいごに
まとめるとこんな感じです。
- デジタル化を行う際は「必要性」と「実現性」を考えた方が良い
- デジタル人材を増やすため、社内でスキル修得の好循環を回すべき
- 初めの一歩として Power Automate の活用がおススメ
以下、蛇足。
うーん。オチが弱いなぁ。
諸事情でマイルドな表現にしちゃったから、しょうがないか。
ホントは
「PDF とか Excel にハンコの画像貼り付ける運用してる人たちって、バカじゃねぇの 」
ぐらいの文章にしたかったんですが、そこまでの勇気が無く。